Atsukoさん成果事例インタビュー〜AIを使わないクライアントの仕事を、LINEのBotで自動化した話〜
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- フリーランスの学校のコミュニティメンバー、Atsukoさんの成果事例インタビューです。
- AIや新しいツールを使いたがらないクライアントのために、いつものグループLINEにBotを入れて、領収書の作成や請求書の整理を自動化した話を聞きました。
- LINEのMessaging APIとGAS、Claude APIを組み合わせ、LINEに貼られた請求書PDFはGoogleドライブとfreeeへ自動で送られます。
- 費用は月1,000円前後で、クライアントは何も変えずにオンライン秘書さんの作業が減った仕組みと、手順書にしてBrainで届ける次の一歩まで話しています。
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オープニング・AIを使わないクライアントの仕事をLINEのBotで自動化したAtsukoさん
今日は、AI活用の文脈のなかでも、ぼくが個人的にすごくいいなと思った事例を紹介します。AIマーケティング講座も受講していたAtsukoさんに来ていただきました。
自己紹介・本業は人事、副業で4社のバックオフィスを担当
Atsukoさんの本業は会社員で、ITメーカーで人事をしています。副業では4社のバックオフィス(経理や事務まわり)を見ています。
そのうちの1社がオンライン秘書さんのいる会社で、業務改善としていまメインで関わっています。今回LINEにBotを入れたのはこの会社です。
自分の時間を守りたい・紹介で頼られるほど時間が減る
Atsukoさんは個別面談でも、自分の時間を守っていきたいと話していました。案件は紹介で入ることが多く、頼られるのはいいものの、クライアント側に時間がかかりすぎて自分の時間がなくなる、という悩みです。
クライアントは新しいツールを使わない・結局いつものLINEに戻る
Discordに書いてくれた話の前提は、クライアントがAIや新しいツールをあまり使わないことです。ChatGPTは相談相手として使うくらいで、新しいツールを使ってくださいと伝えてもハードルが高く、便利だよと言ってもすぐ使い慣れたLINEに戻ってしまいます。
しかも使い慣れたオンライン秘書さんがいるので、AIで済むような簡単なことも、たとえばメールの返信まで、そのまま秘書さんに投げてしまいます。
社長とオンライン秘書の間に入るAtsukoさんの立場
Atsukoさんは、社長とオンライン秘書さんの間に入る立場です。社長からは「こうしたいけど秘書さんにどう伝えればいいか」と相談が来て、秘書さんからも話が上がってくる。両方の話を聞いている状態でした。
秘書さんにはそれなりの金額を払っているのに、業務がごちゃごちゃしていて時間ばかり取られる。それを整理してほしいという依頼で入っています。
クライアントの業種と、秘書に払っている月10万円
クライアントの本業は人材紹介で、飲食のカフェも少しやっています。オンライン秘書さんへの支払いは毎月10万円ほどです。
それなのに社長自身の時間が増えた感覚、やることが減った感覚があまりない。稼働時間が合わないと、指示してもすぐ返ってくるわけではありません。それならAIのほうが早いのでは、という話になります。
このクライアントとは、もともと遠い友達という関係だったそうです。
Messaging APIで普通のグループLINEにBotを入れる
使ったのはLINEのMessaging APIです。ぼくが公式LINEは使えると話していたのを聞いて、Atsukoさんはまず自分のLINEに試しに入れてみました。SlackでBotを使う感覚でできたらいいなと思ってClaudeに聞いたところ、普通のLINEのトークにも入れられると教えてもらったそうです。
このクライアントには会社のグループLINEがたくさんあり、すべてに秘書さんが入っています。秘書さんは朝起きると、すべてのグループLINEから情報を拾わないといけません。そこにBotを入れて、指示はすべてBotが拾う。秘書の秘書のような役割です。
公式LINEの側でその会社専用のAI秘書アカウントを1つ作り、その会社でしか使えないようにしてグループに入れています。
GASでGoogleの方に情報をためる
受け取った情報はGASでGoogleの方にためていきます。1対1のトークもできるので、お店などにも入れられる仕組みです。
Slackを入れてもLINEに戻るクライアントだからこそ
以前Slackを導入したこともあったものの、結局いつものLINEのトークに戻ってしまうクライアントでした。だから、見た目は本人には分からないまま、いつものLINEの中にBotを入れればいいと考えたそうです。ツールを変えなくていい、という発想です。
5つのグループLINEから毎日情報を取る
Botを入れたグループは5つで、すべて同じ会社のものです。情報は毎日スケジュールで取得していて、翌日になったら前日分を取ります。APIはAtsukoさんの側で管理しています。
指示はリストに・多い依頼は領収書とファイル探し
「何々して」という指示系の文章は、指示としてリストに載せます。1ヶ月ほど見ていると、頼まれる仕事は領収書を作って、あのファイルはどこにある、というものが多かったそうです。
そこで領収書もGASで作れるようにして、「領収書を作って」と言うと秘書のBotが作ったものを上げる形にしました。
クライアントの反応・メッセージに反応して動くWebhook
クライアントの反応は「めっちゃいい」でした。領収書のときはWebhookにして、メッセージに反応して動くようにしています。作り方は、Atsukoさん自身もClaudeに聞いて言われたとおりに進めたそうです。
仕組みの資料を画面共有・間にGASとClaude API
ここからAtsukoさんが、Claudeに作ってもらった仕組みの資料を画面共有してくれました。基本は間にGASが入り、普通の会話への反応はGASからClaude APIにつながって返しています。
API費用は別請求にしたほうがいい
API費用はいまのところ別途請求はしておらず、月額でいただいている範囲内で賄っているそうです。ぼくからは、API費用は絶対に別請求がいいと伝えました。上限(リミット)はすでに設定してあります。
LINE→GAS→Claude→スプレッドシートの流れ
流れをまとめると、LINEからAPIでGASに入れ、考えるところはAPIでClaude側が担当し、履歴はGoogleドライブのスプレッドシートにたまっていきます。スプレッドシートなので、関係者みんなが見られます。
請求書の作成はfreeeを見てGASで行っています。シンプルな構成なので、このままでもいろんなクライアントさんに使えるはずです。
新しいツールを入れてもらえない本音と建前
もともとSlackを使っているクライアントなら問題はないのですが、新しいツールは意外となかなか受け入れてもらえません。社員にはDiscordやSlackを入れられても、上の人はスマホで写真とLINEしか返せない、ということがよくあります。
新しいことが分からないと言うのも怖くて、セキュリティを理由にして入れない。そこには本音と建前があります。だからLINEでできる仕組みは、ほかのクライアントさんでもかなり使えると思います。
LINEに貼られた請求書PDFを自動でドライブとfreeeへ
請求書が届いたらドライブに入れてくださいと何回伝えても、LINEに「請求書届きました」とPDFが貼られてしまう。そこで、LINEに来たPDFはBotが自動で拾うようにしました。
拾ったPDFは自動でGoogleドライブに入り、さらに自動でfreeeにアップロードされます。LINEから保存してドライブに上げ直す手間がなくなりました。
モデルはHaiku・費用は月1,000円前後
モデルはHaikuにしているので、費用は安く済みます。セキュリティにも気を配っています。
費用はだいたい月1,000円前後で、1,000円を超えるときはAtsukoさんに通知が飛ぶようにしています。それ以上かかるなら、きちんと請求したほうがいいという考えです。公式LINEは200通まで無料の範囲で使っていて、Botがむやみに反応しないような制限もかけています。
実際のLINE画面・請求書を探す、領収書PDFを作る
聞いている人のなかにも、こんなことができるのかと驚いた人がいると思います。
実際のLINEの画面も見せてもらいました。たとえば「クラフトコーラの請求書を探して」と頼むと、Botがドライブから見つけてきます。そのためには、まず保存場所をドライブに決めておくことが前提です。書類をいろんな場所に保存すると、これができなくなります。
支払いではなく発行した請求書を探してきたときは、「そっちじゃなくて」と言えば正しいものを送ってくれます。「この領収書を作って」と頼むと、出来上がった領収書がPDFで届きます。検索もできるようにしたそうです。
参加者から「LINE中心のクライアントに使いたい」の声
参加していたフリーランスの学校のバックオフィススタッフからも、LINEのやり取りが中心のクライアントさんに使いたい、というコメントがありました。実際、こういう相手はかなり多いと思います。
手順書にしてBrainで売るという提案
どうやって作ったのかと聞かれると説明が難しい、とAtsukoさんは言います。そこで提案したのは、何名かにモニターで入ってもらって手順を伝え、全員ができるようになってクライアントさんが喜んだ、という流れを作ることです。その流れを全部Claudeに覚えさせます。
エラーの画面もスクショを撮っておいて投げれば、ぼくが使っている「スキッチ風に装飾する」スキルで手順書にできます。AIマーケティング講座で配ったスキルで、必要なら渡します。
スキッチ風スキルの実演・スクショからXの投稿まで
ここでぼくの画面を共有して実演しました。適当に撮ったスクショをまとめて渡し、まず撮影順に並べ替えてもらいます。Xは画像が4枚までなので、横長で4枚に収まるようにまとめてもらい、Gmailのアドレスも隠してもらいました。投稿文も作ってくれるので、コピーして貼り付けて出すだけです。
こういう投稿は割と伸びます。撮っておいて手順書にし、BrainやNoteにすれば、普通に買いたい人がいると思います。
R2で配布すれば最新版をいつでも渡せる
ぼくも手順書はClaudeに作らせています。配布はCloudflareのR2というストレージに上げて、そこのリンクからZIPファイルをダウンロードしてもらっています。ダウンロード数も全部取れます。
手順書が変わっても、R2の元のリンクは変わらずに中身だけ差し替えられるので、一度Brainなどで教材にしておけば、常に最新版がダウンロードされます。Brain自体も、Claudeの内蔵ブラウザかChromeを使えば全部書いてくれます。ぼくはもうBrainを自分で執筆していません。
値段の目安と、クライアントにも自分にもうれしい理由
公式LINEをやっている人はいても、普通のLINEにBotを入れている例はあまり聞きません。自分でできる人もいると思うので、値段は2,980円か5,000円くらいでいいのでは、と伝えました。クライアントさんに入れてあげれば喜ばれるし、自分の時間も確実に減ります。自分の秘書だと思って作ればいい、という考え方です。
オンライン秘書の仕事が減った
この会社のオンライン秘書さんは1人で、5つほどのグループLINEを見ています。その秘書さんからは、やり方を教えてほしいと言われているそうです。仕事はかなり減っていて、代表は「秘書に頼む仕事がなくなっちゃう」と話していたそうです。
作業者からディレクションする人へ
別のクライアントに導入してあげてもいいわけです。これからは作業者ではなく、ディレクションする人を育てたほうがいい。作業はBotを入れれば終わります。
これは売れる・助かる人が多い
Atsukoさんは、これが売れるのかと驚いていました。売れますし、何より助かる人がとても多いと思います。ツールを入れたら楽なのに入れさせてくれない、AIは怖いと言われる。でもLINEでBotが動くなら、裏でAPIが動いていても相手は何も変えずに済みます。Brainを作りましょう、とその場で話しました。
どんな作業か分かれば、バックオフィスは組める
普段どういう作業をしているかさえ分かれば、これとこれは全部組めます、とすぐに言える。バックオフィスについては、この辺は全部やらなくて済むというイメージがすぐにつくので、それでできた感じがあるそうです。
LINEしか使わない人は多い
フリーランスの学校はDiscordなのでLINE中心ではありませんが、LINEしか使わない、というアナログな相手は多いはずです。SlackもDiscordもほとんど使われていません。ぼくもDiscordでコミュニティをやっていますが、Discordが分からないという人はとても多いです。
Atsukoさんも、Slackを使ってくれたら楽なのにとずっと思っていたものの、使ってもらうまでに何年もかかりそうだと考え、違う方法としてLINEにたどり着きました。
AIを使わない現場を助けるやり方
使いたいクライアントがいるなら、使えばいい話です。そうではないから現場は困っているわけで、かといって頼んでいる秘書さんが自分でBotを組むことにもなりません。このやり方を伝えられる人は、本当に救世主だと思います。オンライン秘書の界隈に革命が起きるかもしれません。
自分の秘書だと思って組めば、クライアントをたくさん抱えても回せます。
自分用の窓口とクライアント専用アカウントの使い分け
自分とのトークでは、いろんなクライアントさんの情報を分かるようにしておけば、クライアントからLINEで連絡が来たときの緊急対応もそこからできます。クライアント側に入れてもいい。グループLINEにも入れられ、クライアント専用の公式LINEアカウントにすれば1対1の会話もできます。
モニターとBrain化の次の一歩
次の一歩として、モニターをお願いしつつBrainを作っていくことにしました。ぼくのYouTube編集の教科書を読み込ませて、こんなふうに作ってと頼んでもいいですし、Brain執筆の手順書(スキル)も渡します。
Atsukoさんからは、ここでヒントをもらって、これもいけるんじゃないかとつながった、とお礼をいただきました。
まとめ・AIを使えない相手を楽にする事例
LINEのAPIをつなぐところまではみんなやりますが、そこからここまで作り込んだ例はなかなかありません。SNSで見る事例は、AIを使ったらこんなことができた、というAIを使う前提の話がほとんどです。この事例は、AIを使えない相手に対して自分たちをどう楽にするか、という話です。
クライアント、秘書さん、Atsukoさんの三方よしで、コストもそこまでかかりません。素晴らしい事例でした。Atsukoさん、ありがとうございました。
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