翻訳・デザイン・イラストの現場で、実際に起きたこと
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- 翻訳とデザイン・イラストで不安と実際の損を分けて見ます。
- 実際に収入が減った人は12.0%、脅威と感じる人は88.6%でした。
- ロゴデザインの報酬額が前年比44%増という数字も併せて扱います。
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翻訳・デザイン・イラストの現場で、実際に起きたこと
こんにちは、しゅうへいです。翻訳と、デザイン・イラスト。生成AIの影響を、いちばん直接受けた2つの領域です。今日はこの2つを見ながら、不安の数字と、実際の損の数字を分けて扱う練習もします。ここが混ざると、話が一気に大げさになります。
翻訳の数字:36%が仕事を失ったと回答(自己申告)
まず翻訳です。イギリスの作家協会が2024年1月に会員に取ったアンケートがあります。回答は787件です。翻訳者の36%が、すでに生成AIによって仕事を失った、と答えています。43%が、収入が目減りした、と答えています。これはアンケートの自己申告なので、失業率のような統計とは別物として聞いてください。日本側にも数字があります。翻訳会社44社に取った調査で、仕事量が減少と答えたのが39%。受注単価が下降と答えたのが27%。翻訳者への報酬が低下と答えたのが20%。2024年11月から12月の調査で、これも自己申告の回答です。
デザイン・イラストの数字:実際の損12.0%、不安88.6%
次にデザインとイラストです。同じ2024年1月の作家協会の調査で、イラストレーターは26%が、すでに仕事を失ったと答えています。37%が、対価が下がったと答えています。そして日本で、2025年9月から10月にかけて、24,991件の回答を集めた大きな実態調査が行われています。発表は2026年1月です。ここが今日いちばん大事なところです。
生成AIによって収入や売上が減ったと答えた人は、合計で12.0%。一方で、生成AIを重大な脅威と考える人は88.6%。どちらも自己申告の回答です。この2つは別の数字です。混ぜてはいけないやつです。実際の損はまだ限定的で、不安のほうは極めて高い。今はそういう状態だ、というのがこの調査から読み取れることです。
現場の実例:『作る』が『直す』に置き換わった
現場では、仕事の形が変わっています。2025年9月に取材を受けたフリーランスのイラストレーター兼デザイナーの方は、SNS用や広告用のグラフィックと、ロゴの仕事が枯れたと話しています。かわりに増えたのが、AIが生成した絵本の絵を直してほしい、という依頼です。ただ、実際に直すには約100時間かかるのに、依頼する側は2時間程度の仕事だと思っている。別のデザイナーの方も、書籍カバーの受注が減って、AI生成カバーの修正が増えて、もうほぼ出来ているから、と低い報酬を提示されています。作る仕事が、直す仕事に置き換わっている。これはかなり具体的な変化です。
逆側の事実:ロゴデザインの報酬は44%増えている
ただ、全部が同じ方向ではないです。海外の大手プラットフォームが2026年2月に出した、2025年通年の報酬額のデータでは、ロゴデザインの報酬額が前年比で44%増えています。これは実測です。枯れているカテゴリと、伸びているカテゴリが、同じ領域の中に同時にあります。だから、絵の仕事はもうない、という言い方はデータと合わないです。
備え:かかる時間を先に見えるようにする
備えです。ここでいちばん危ないのは、依頼する側と自分とで、作業範囲の認識がズレたまま受けてしまうことです。もうほぼ出来ているから、と言われた仕事が、実際は作り直しに近いことがあります。だから、直す仕事を受けるときは、実際にかかる時間を先に見えるようにして、認識のズレを埋めてから受ける。これだけで、消耗の仕方がかなり変わります。ぼく自身も、外注をAIに切り替えた側なので、ここは他人事として話せないです。発注させてもらっていた方は人柄がよくて、その活躍の機会を減らしているのは事実だと思っています。ここでは無料で全て出しているので、学んでいってください。なお、この講義の音声はAIで生成しています。
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